国会質問

● ● ● ● 大門みきし Daimon Mikishi ● ● ● ●


■2021年3月22日 財政金融委員会 損保が代理店いじめ/大門氏 優越的地位の乱用追及
<赤旗記事>

2021年3月30日(火)

損保が代理店いじめ
大門氏 優越的地位の乱用追及

 日本共産党の大門実紀史議員は22日の参院財政金融委員会で、メガ損保T社による代理店いじめの実態を告発し、優越的地位の乱用の問題を追及しました。

 三大メガ損保の一つであるT社は、代理店の統廃合方針のもとで代理店いじめをおこなってきました。なかでも福岡支社では、金融庁の名前を出し「体制整備が不十分な場合、行政処分が下る」などと脅して強引な統廃合を迫ってきました。これまでの大門氏による金融庁への告発などで、こうした代理店いじめは是正されています。

 大門氏はこうした経過を踏まえ、「代理店の相談や要望は、代理店の組織である日本代協(日本損害保険代理業協会)が受けて、大手損保や金融庁に伝えるのが本筋だ」と指摘しました。

 金融庁の栗田照久監督局長は「代理店の声を日本代協は聞く必要があると考える。代協と金融庁の意見交換の場を設ける」と答弁。また「各社に相談窓口を設けるなどの対応を促すことを検討する」と答えました。

 大門氏は、問題の根本に大手損保の優越的地位の乱用があるとして、代理店のあり方を示すガイドラインの検討を要請しました。

 栗田局長は「損害保険会社の対応が優越的地位の乱用になるようなことがないように、引き続き指導する」と答弁。麻生太郎金融担当相は、「優越的地位の乱用で不当な圧力があってはならない」と述べました。

<議事録>

○大門実紀史君 大門です。
 今日は、損害保険、損保代理店の問題を短い時間でありますけれど取り上げさせていただきます。
 地域で頑張る中小の損保代理店は、麻生大臣にも社会的セーフティーネットということで位置付けていただいて、災害時などには大変地域で大きな役割を果たしていただいている大事な存在でございます。この間、自民党の西田先生からも大変きめ細かい応援をいただいておりまして、京都の人たちが大変喜んでおります。
 そういう頑張る代理店に対して、大手損保、特に三大メガと言われる損保ジャパン、三井住友海上、東京海上日動の大手のそうそうたる損保が、一方的な手数料ポイントの押し付けや委託契約書の問題、乗り合いの拒否、代理店に対して統廃合や廃業を強要するなどなど、優越的地位の濫用そのものではないかというような、いじめ、いじめですよね、もういじめに近い問題がずうっと起きてきたわけでありまして、前近代的なやり方といいますか、こんな業界がまだ日本にもあるんだなというふうに驚くことでありますが。
 最初にこの問題を取り上げたのは、振り返ってみますと、二〇一七年の三月ですから、もう四年間、今日で九回目、この問題を取り上げます。九回も一つのテーマを取り上げたことは私ございません。第一生命の大きな問題ありましたが、あれでも四回ぐらいでございましたので、相当根深いといいますか、根本的改善が、個々にはいろいろ進んでいるんですけど、根本的に改善が進まないという問題でございまして、そういうところだったんですが、去年から今年にかけてまた大きな問題が起きました。
 その後、本社が誠実な対応してくれたんで、名前は一応T損保としておきますけれど、そのT損保の福岡のある支社ですね、麻生大臣のエリアでございますが、福岡のある支社で、この三月末までに代理店を統廃合することを強引に推し進めました。もちろん、大本には本社の代理店整理統合方針あるんですけれど、かなり強引なことを中小の代理店に対してやりまして、しかも、金融庁の方針だと、やらないと金融庁から処分を受けるんだというような、前もありましたけど、金融庁の名前を使ってやりました。やりました。
 何をやったかもう個々、細かく言いませんけど、要するに、代理店やめてあらかじめその支社が決めた大型の代理店に入れとか合併しろとか、あるいは事業計画というものを出させて、達成できないと、あんたのところは駄目な代理店だと、やめてしまえと嫌がらせ、非常に汚い言葉の嫌がらせも含めてですね。
 で、小さいところだけターゲットにしているかと思ったら、五億円の売上げがある代理店に対して二割売上げを伸ばせと、できなければ統廃合の対象だというようなこととか、ほかの代理店、ほかの損保と乗り合いしようとすると妨害をするとか、統合に応じない代理店にはその支社がその代理店の顧客に直接連絡して、おたくの代理店は駄目だとか誹謗中傷、妨害をやるというようなことで、ほかにもいろいろあるんですけど、これは一つの代理店じゃなくてその支社のたくさんの代理店やられたものですから、さすがにもう黙っておられないということで、黙っていられないということで、麻生大臣のファンの方もおられます、麻生大臣はこの問題では理解があるということもあって、また大門議員とも仲良さそうだというようなこともあって、巡り巡って私の方に来たんだというふうに思いますけれど。
 で、金融庁に連絡をさせていただいて、そのT損保の本社が現地にまで行ってくれて調査をして、やり過ぎのところは是正するということに、一応、現地の代理店の方々の話も本社の方は聞いてくれて非常に丁寧な対応をしてくれたということはございますが、とにかく、この一、二年でいくと、この三大メガ損保ですね、損保ジャパン、三井住友海上、東京日動火災で起きてきたことでございます。
 国会で取り上げると、あるいは取り上げ、私のところに来ますと、金融庁も協力してもらって、それぞれ、例えばS損保の場合は副社長がCS放送で二度とこういうことがないようにということを徹底していただいたり、M損保と今回のT損保は社内イントラで社員に対してこういうことがないようにという、やり過ぎはいけないよというところの改善指示はしてくれているところでありますが。
 ただ、もうこの四年こんなことばっかりやっているんですね。いいかげんにしてもらいたいと、うちの部屋にそういう相談が来るわけですよね。うちの部屋は大手損保の苦情相談所じゃありません。何でこんなことをやらないけないのかと、もういいかげんにしてくれと。しかも、モグラたたきなんですよね。こちらの損保がなくなったら今度はこちらの損保である、もうモグラたたき、四年間ですね。
 ただ、国民の皆さんが苦境に陥っていることを行政上の問題であれば国会で是正するというのは私たちの仕事だと思っておりますけれど、本来はどこが何をやるべきかということを改めて問いたいんですけれど、資料配りましたが、代理店の相談や要望というのは、まず代理店の組織であります日本代協、損害保険代理業協会が受けて、いろんなことを、政策的な課題もそうですが、いろいろ相談受けて、そして大手損保とか金融庁に伝えるのが筋ではないかと私思うわけですね。
 資料配りましたけれど、全国の各県の損害保険代理業協会、代協がそれぞれ入っているわけです。実は、いろいろ相談のある方々は各県の代協の役員の方なんですよ。うちじゃなくて本来は日本代協に相談すべきなんですね。ところが、日本代協では動いてくれないと、話聞いてくれないということで、もう仕方がないから国会にということになっているわけであります。
 私は、実はこの日本代協さんにはもっと頑張ってほしいと、一緒に頑張るべきだということをエールを送ってきたんですけれども、一向に反応がありません。むしろ国会で取り上げられることを嫌がっているようなところがあって、おかしいんですよね、自分たちの問題なのに。なぜかというと、この名簿の右側下にありますが、特別会員のところに大手損保が入っていて、人と金を出しているんですね。したがって、文句が言えないと、大手損保に文句が言えないということがあると思いますけれど。
 私は、この団体、各県の方々はいろんな問題が起きて困っているとすれば、この日本代協このままでいいのかということを、もう言いたくなかったんですけどね、今までの四年間、もう言わざるを得ないというようなことになってきております。
 金融庁、一度、日本代協とちょっと話合いぐらいしてもらえませんですかね。

○政府参考人(栗田照久君) お答え申し上げます。
 金融庁といたしましても、損害保険会社だけではなくて現場の損害保険代理店の声をよく聞く必要があるというふうに考えてございます。したがいまして、日本損害保険代理業協会とも相談して、意見交換の場を設ける方向で考えていきたいと考えております。

○大門実紀史君 是非その意見交換の場、早く持っていただけるということなら早くお願いしたいと思います。
 もう一つは、損保ジャパンは、国会で取り上げた後、本社の中に代理店の窓口の相談窓口対応チームというのをつくられたんですよね。ほかの二つのメガ損保も、当たり前のことだと思うんですけれど、代理店の話をきちっと聞くとか現場のやり過ぎの声を聞いてあげるとか当たり前のことで、損保ジャパンは一応そういう対応をやりましたが、ほかの二つのメガ損保についてもそういう窓口を設けるべきではないかと思うんですけど、金融庁からはそういう、これは損保ジャパンのときは遠藤さんがずばっと指示をして、当時の遠藤局長がずばっと指示をしてそういう体制をつくったというのを聞いておりますけれど、是非ほかの二つの大手損保についても、メガ損保についても本社に窓口を設けるということを是非金融庁からも勧めてほしいと思いますが、いかがでしょうか。

○政府参考人(栗田照久君) お答え申し上げます。
 損害保険会社におきましては、まあ当然のことではございますけれども、その代理店と緊密に連絡、連携を取っていただいて、もし代理店サイドに苦情があるのであれば適切に対応していただく必要があるというふうに考えております。
 このような観点から、代理店からの相談を直接受け付ける窓口を設置している大手損保もございますけれども、設置をしていない他の大手損保会社につきましては対応を促してまいりたいというふうに考えております。

○大門実紀史君 ありがとうございます。
 四年間取り上げてきて、まあこれからも取り上げますけれども、根本問題としては、一方的な手数料ポイントの押し付け、委託契約書の問題という基本的な優越的地位濫用の疑いがある、根本問題はこうずっとあるわけでございます。
 じゃ、どう解決するかは二つあると思うんですけど、一つは、この委員会でも取り上げさせてもらいましたが、一個一個個別的に優越的地位の濫用に当たるかどうかという点でいきますと、公取に一遍来てもらいましたが、公取に上げてもらえれば審査いたしますということで、これ一個一個の個別行為についてというのは、これはあると思います。これが一罰百戒になる場合もあります。具体的には、今もう、余りにもひどいんで、幾つかのところで公正取引委員会に訴えるという準備が弁護士さん含めて進んでいると、これが一つございます。
 もう一つは、金融庁の対応、今まで、先ほど申し上げたように一個一個丁寧な対応をしていただいて、地域の代理店を応援する立場でいろいろやってきていただいているのは十分承知しておりますけれど、根本問題は民民の世界だと。私も民民の世界だと思うんですよ。ただ、民民の契約、民民の世界といっても、この事例を全部見ますと、実態として、中身が余りにも優越的地位濫用の疑いのことが多過ぎると思うんですね。
 したがって、民民ではありますけれど、これが業界の健全な発展になっていくのか、いっているのかということも含めて、金融庁として、なかなか個別経営の戦略の問題って難しいのはあると思いますが、少なくともこのままでいいのかと、もう一歩金融庁としての対応をお考えいただくことはできないかと。
 何をやるかはこれまたいろいろ意見交換したいと思いますけれど、ちょっとこのまま金融庁も個別対応ばっかりでいいのかというふうに思うんですけれど、局長、いかがでしょうか。

○政府参考人(栗田照久君) お答え申し上げます。
 まさに今委員御指摘のとおり、損害保険会社と損害保険代理店との契約はあくまで事業者同士である民民間の契約でございまして、当事者間でよく話し合って解決していただくべきものではございますけれども、他方で、規模の大きい損害保険会社に対して規模の小さい損害保険代理店の立場が弱いという面もございます。
 この点につきましては、かねがね御指摘をいただいており、我々からも指導をしておりますけれども、損害保険会社におきましては代理店の意見をよく聴取するなど丁寧な対応を取っていく必要があるというふうに考えてございます。
 この趣旨が必ずしも徹底されていないという、今御意見の趣旨だというふうに考えておりますけれども、我々といたしましては、損害保険会社における対応が優越的地位の濫用になるようなことがないように、引き続き個別具体的に指導してまいりたいというふうに考えております。

○大門実紀史君 この問題始まったときは、何度もお名前出すようですが、遠藤局長が非常に問題だと思っていただいて、ある損保会社の幹部というかもう社長クラスにもう何とかしろと、余りにも多過ぎるということで直接言ってもらったこととか、そういうことはもう分かっていて、いろんな努力をしてもらったのは分かっているんですが、やっぱり何かこの代理店の在り方について、代理店との対応について、金融庁として何らかの文書でとか、何らかの形式化したもので、ガイドラインといいますかね、何かそういうものもお考えいただきたいというふうに、今日は要望だけしておきます。
 最後に、麻生大臣、本当にいろいろ、地域で頑張る代理店、大臣の言葉があって金融庁も頑張ってくれてというふうになってきておりますが、まだまだ優越的地位の濫用が、麻生大臣の地元でも起きるというような事態でありますので、是非引き続き、いろいろあっても、いろいろあっても頑張っているところはできるだけ顧客本位のためにも支援していく、応援していくということが大事だと思うんですけれど、最後にちょっとお言葉をいただければと思います。

○国務大臣(麻生太郎君) この話が起きましてから同様の質問を四、五回頂戴しているんだと思いますけれども、この代理店の話というのは、保険会社と顧客との間をつなぐ、中間にいる接点みたいな方なので、これは地域に一番密着している人たちはここですから、そういった意味では、保険商品を販売する主要な主体がこの代理店なので、私どもとしては、この保険会社の方が、まあいろいろ、まあ優越的な濫用かね、地位の、地位の濫用等々によって保険会社の小さいところに対して不当な圧力を掛ける等々と、これはあっちゃならぬことなので、そういった意味では、今局長の方からも答弁させましたけれども、引き続き、ここのところはきちっと見ていますよというところが大事なんだと思っておりますので、民民の話なものですからなかなか難しいところがあるんですけれども、そういった対応をさせていただきたいと思っております。

○大門実紀史君 終わります。ありがとうございました。

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