国会質問

● ● ● ● 大門みきし Daimon Mikishi  ● ● ● ●


■2013年6月14日 消費者問題に関する特別委員会 食品表示の対策すぐ/アレルギー物質 大門議員が要求
<赤旗記事>
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質問する大門実紀史議員=14日、参院消費者特別
食品表示の対策すぐ
アレルギー物質 大門議員が要求
参院消費者特委


 日本共産党の大門実紀史議員は14日の参院消費者問題特別委員会で、食品表示法案に関して、加工食品の原料原産地表示の拡大などが見送られた問題を追及しました。

 大門氏は、アレルギー表示に関して表示義務のある7品目、任意表示である18品目に限定されているが「限定することなく原材料すべてが表示されなければならない」と強調。食品添加物の全面表示が行われていないため、アレルギー原因物質が特定できない問題があることを指摘し、「命と健康にかかわる」と対策を求めました。

 森雅子消費者担当相は「要望をしっかりと検討していきたい」と答えました。

≪議事録≫
○大門実紀史君 大門でございます。
 今日、朝から菅久審議官の答弁をずっと聞いていて、もう本当にどっと疲れたと思います。
 ちょっと基本的な話を聞いてみたいんですけれど、そもそもこの法案が出てくる背景ですけれど、この十年来の様々な食品表示をめぐる事件があって、そういうことがずっとあって、いろんなことがあって、消費者庁もできて出てきたということですよね。その今までの事件というのは、消費者側には何の責任もありません。全ての事業者じゃないですけれど、一部の事業者ですけれども、事業者側の責任の問題でございまして、したがって、消費者庁ができたということもありますから、今回の法案はきっぱりと、きっぱりと消費者側の立場に立ち切って、そういう中身で提案されるべきものだったはずなのに、何といいますか、皆さんの期待は、三歩前進するのかと思ったら一歩しか前進していないという失望感が実際広がっているわけですよね。
 なぜこんなことになったのかということで、今日だってかなり厳しい意見の方が多いですよね。大体、そもそもこの食品表示に関していえば日本は遅れているんですよね。欧米や隣の韓国だってもっときちっとやっていますよね。ですから、当然もう少し前に進むものかと思ったものが、いろんなことが先送りになっているということでございます。
 そもそも、法律があろうがなかろうが、消費者の知る権利というのは保障されるべきでございまして、せっかくですから森大臣に、やっぱり、消費者庁ができたにもかかわらず、森さんが大臣になったにもかかわらず、この表示義務の拡大などの消費者側の皆さんの要望がなぜこんなに先送りになってしまったんでしょうか。ちょっと教えてください。
○国務大臣(森まさこ君) 委員の御質問は虚偽表示の問題でございましょうか、ちょっとその、消費者側の要望が先送りになったというものの中身は、不当な表示の禁止の部分が入っていないということ……
○大門実紀史君 全体、全体的に。
○国務大臣(森まさこ君) 全体ですか。全体的にですね。分かりました。
 食品表示の問題は委員御指摘のとおり長年指摘されてきた問題でもございます。そして、それが、一つには、やはり省庁をまたがっていろいろな法律、また、それにかかわる様々な府令、省令に、下位法令にもまたがっているということが一つ指摘をされておりました。さらには、虚偽・誇大広告、また虚偽表示による事件もございました。様々な問題がある中で、今回は三つの法律を一つにすると、そこまでしかできなかったわけでございますけれども、まず、この一元化を成し遂げて、そして山積する課題について前向きに積極的に取り組んでまいりたいというふうに思います。
○大門実紀史君 それで、先ほど斎藤さんから、それでこれからどうするかという質問があったわけですけれども、何かころころ変わって、何かぐちゃぐちゃ言ったかと思ったら、松田さんがすぐにはできないということを言ったと思ったら、検討だけは速やかにやると。よく分からないんですよね。
 これ大事なことなので、今後のことなので、ちゃんと聞いておきたいんですけれども、大臣は本会議での同じ質問に対してこうおっしゃっているんですよね。加工食品の原料原産地とか中食、外食のアレルゲンとか、いろいろありますね、検討課題ですね。これについては、まず現行の三法に基づく表示基準を統合した新たな食品表示基準の策定、そしてあとは栄養表示の義務化に必要な表示基準の策定にめどが付いた段階から検討を行うと。つまり、今あるこの表示ルールを内閣府令として仕上げて、そして栄養表示の義務化のところはめどが付いて、それからそれ以外の出されている検討要望項目は改定をするということを本会議でおっしゃったわけですね。
 それには大変私も疑問を持ったんですけれども、今日の話だとそうではなくて、もっと早く検討の場を設ける、つまり内閣府令を作るとか栄養表示の義務化のめどの作業をやるとか、それと並行して最初から検討の場を設けてやられるということで、そういう、つまり本会議のときの答弁から変わったと、前進したということでよろしいんですか。
○国務大臣(森まさこ君) 優先順位を付けてやっていかなければならないと思っております。全てが重要な課題でございますが、まずこの基準を作っていくということを最優先されると思っております。しかし、その他の課題も重要なものばかりでございますので、速やかに着手をしてまいりたいと思います。
○大門実紀史君 私は実はこう思うんですけれども、率直に言って、先ほど消費者庁の今の人数の体制の問題が出ましたけれど、今の人数で、府令、膨大な作業ですね、そういう、府令を作るのにですね。栄養表示義務も膨大な作業ですね。はっきり言って、体制上、マンパワー上、まずそれだけで、今でも毎日深夜残業ですけど、それでわあっといってしまって、それはそれで必要なやることですからね。具体的なそういう問題があるのでちょっと段階的にやらせてほしいということなのかなと率直に言って思うんですね。いいか悪いかは別ですよ。要するに、そういうことならそういうことで、ちょっとはっきりと言われたらどうなんですか。松田次長、どうですか。
○政府参考人(松田敏明君) 委員も御指摘のとおりでございます。基本的に、答弁で申し上げておりますけれども、この本法案成立後二年以内の施行の中で、今六十本に及びます食品表示基準、これを統合する、分かりやすい基準のために統合する。これは単に統合するだけではありませんで、今の、何ポイントとか、分かりやすくどういう表示をするのかとか、そういったことも含めまして表示を作ると。それに栄養表示の義務化の部分は完全に乗っかってくると。栄養表示の義務化のところはどういう成分を載せるのか、それから過渡的措置はどうするのか、様々な問題がございます。それをやるのに二年掛かる、二年以内にとにかくやると。その二年の中でのめどが付いた段階で課題とされた事項、原料原産地等の見直し、これが次に掛かってくるだろうというのが基本的な本線でございます。
 そういった中で、実態調査とか海外の事情とか、なおやれるものがどこまであるのか、そこは並行的にやれるものは進めていこう。ただ、本格的な検討の場を新たに設けてというのは、やはり優先順位としてこの新食品表示基準を作って施行に間に合わせる、そこがまず本線でございますので、その過程で、マンパワーの中で、ほかにどこまでできるかというのは今お約束しにくいということで、先ほどできる限り速やかにという答弁をしたということで御理解いただきたいと思います。
○大門実紀史君 私は本当に、消費者庁が本格的にいろいろやろうとすると今の倍ぐらいの人数が必要じゃないかなと実は思っているんですけれど。その実情と、提案されている課題というのはみんな重い課題なんですよね。原産地の問題もそうですし、アレルギーのアレルゲンもそうですし、人の命にかかわりますからね。消費者庁のそういう事情はちょっと分からなくはないんだけれども、だからといって順番が後ということは国民的にはやっぱり理解されない話なんですよね。
 したがって、そこは知恵の出し方で、皆さんだけでやろうとするとそれはもうパンク状態というならば、それこそ、例えばアレルギー問題ならアレルギー問題で本当にちょっと人手、更に人手を出してもらうとか、専門家の、もっと入ってもらうとか、消費者団体にも入ってもらうとか、知恵を出して、皆さんだけで抱え込んでできませんじゃなくて、どうやったらできますかということをオープンにして体制もつくってやっていけばいい話で、やっていけばいいというか、そういうことを考えないと、やっぱり裏切っちゃうんですね。何年も後にまたこれで、アレルギー問題でまたお子さんが亡くなったりということがあったらどうするんですか。
 やっぱりそういう体制上の問題だったらば、率直に、私も予算委員会で総理に質問してもいいし、皆さんの中で総理に言われてもいいし、ちょっと省庁、マンパワーの問題で遅れるようなことがあってはならないというふうに思うんですけれど、ちょっと知恵を出す必要があるんじゃないですか。大臣、いかがですか。
○国務大臣(森まさこ君) 消費者庁はマンパワーの問題がございますが、それは私が頑張って人員を増員をしなければならないと思っております。今年度、一人の正規職員の予定だったところを私が五人にいたしましたけれども、まだまだ足りないところでございます。その足りない部分を、今委員が御指摘いただきましたいろいろな知恵を出して、消費者団体の皆様等のお力もお借りをいたしまして、国民のために重要な課題がなるべく早く解決できるように努めてまいりたいと思います。
○大門実紀史君 最初に申し上げましたけど、今回の法案そのものが、消費者団体というか消費者側の皆さんがずっと繰り返し求めてきたことが先送りになったというのは、やっぱり一元化検討委員会のちょっと構成といいますか、もう少し、数の問題だけではないでしょうけど、もうちょっと消費者側の意見をきちっと反映される方の数を増やすとかいうことがやっぱり必要だったんじゃないかと。だからこうやって現場から何だこれはと言われるようになったんじゃないかと思うんですね。
 そういう点でいきますと、これからいろんな検討課題の検討をする場を設けられるときには、この間のやっぱり教訓を踏まえて、きちっと消費者団体側の方に、知恵を借りるという意味も含めて、入ってもらうような、そういう場にしてもらいたいなというふうに思いますので、御検討いただきたいと思います。
 ちょっと先ほど、審議官、アレルギー問題、あなたよく御存じないんじゃないかと思うんだけれど、ちょっと変なことばっかりおっしゃっていますね、さっきから。私は、実は自分の息子がアレルギーで大変だったんでいろんなことを経験をしてきているんですけれども、そのあれこれ、あれこれありますから、ぐちゃぐちゃ言う話じゃないんですよ。やることは幾つかもうはっきりしているんですよね。
 ちょっと原則的なこと聞きたいんだけれど、あなた担当ならば、このアレルギーの問題でアレルゲンの表示というのは、あれですか、危ないものを表示することが原則なんですか。何が原則なんですか、消費者庁にとっての。
○政府参考人(菅久修一君) アレルギー表示につきましては、これはもう安全性にかかわる表示、重要な表示でございますので、これまでのやり方で申しますと、実態調査結果を踏まえて、その発症の数又はその重篤な症状が起きているか、そういったことに基づきまして義務表示をするものと推奨表示をするものを決めていくということをしているということでございますというふうに理解しております。
○大門実紀史君 その理解はもっと勉強してもらいたいんだけれどもね。
 例えば今、あれですね、表示義務のあるのが七品目、任意表示、つまり表示を奨励しているものが十八品目の二十五品目ですか。先日、消費者庁から、ゴマとカシューナッツが入って二十七になる予定ですよね。
 例えば、去年消費者庁が注意喚起されましたけれども、コチニール色素というのがあるんですね。これはカンパリソーダとかのあのお酒の赤い色、あの色素、今はカンパリには使っていませんけれど、去年の五月に急性アレルギー反応が出るかもしれないということで消費者庁が注意喚起出されたんですね。ところがそれは、出したものの、まだ魚肉ソーセージとか何とかドリンクとかに使われているんですよね。これはさっき言った表示義務のある、あるいは任意表示にも入っていないんですよね、このコチニール色素というのは。
 つまり、その何品目をお知らせすればというような問題ではないんですよ、このアレルギーの問題というのは。もうこのアレルギー問題で苦しんでおられる方とかの常識ですけれど、何がアレルゲンになるか、アレルギーを引き起こす物質になるかというのは非常に幅広くて、実は限定できるのかという問題もあるんですよね。だから、基本的にはですよ、できるできないというのはまた検討することは必要ですけれど、食品表示の場合は材料を全部表示してもらわないと、アレルギーのお子さんを持つお母さんとか御本人も不安で仕方がないと、こういうことなんですよね。お分かりですか、そういうこと。
○政府参考人(菅久修一君) 御指摘はよく理解したつもりでございます。
○大門実紀史君 つまり、基本は、このアレルゲン問題、中食、外食もありますけれど、基本はアレルゲンというのは全てのものを表示してもらいたいと。それで、一番何にアレルギー反応するかは御本人とか保護者の方とか親御さんが分かるわけですから、それが一番大事なんですね。その上で、この食品の問題でのアレルゲンの表示というのをよく研究してもらいたいなと、そこを基本にしてほしいなというふうに思うんです。それが、原則にしてほしいということが一つですね。
 もう一つは、最近、人工甘味料の関係でも、添加物ですね、これのアレルギーもかなり出されておりますが、この表示が実は、食品添加物というのは、食品衛生法では物質名で全て表示することになっているんですけれども、実態はどうかといいますと、いわゆる一括名表示とか簡略名表示が厚労省の通達で認められているものですから、例えばチョコレートにしても何でも、いろんな材料は、原材料は結構表示することが増えているんですけれど、香料、添加物のところはもう一括表示みたいになったりしている場合が多いんですね。その香料を更に詳しく、ちゃんと表示しなさいというのは、先ほどの七品目に該当するものが含まれていたら表示しなさいと、こういうふうになっているわけなんですね。
 したがって、アレルゲン問題を考えたときには、本当はもう添加物も全部表示してほしいというのはあるんですけれど、最低、この一括表示とか簡略名表示じゃなくて、今義務と任意に分けていますけれど、もう義務と任意に分けるのも、アレルゲンの問題を本当に考えるならば、子供の死亡事故まで起きているわけですから、そういう方向で至急この問題、検討してもらいたいし、先ほどの話でいえば、こういう子供の命にかかわる問題は至急検討の場を設けて研究者の意見も聞いて取り組んでほしいと思いますが、大臣、いかがですか。
○国務大臣(森まさこ君) 私も子供がアレルギーを持っておりますから、常に恐怖を抱きながら、外食等に行くときはですね、いるわけでございますけれども、そういうやはり子供の命に直結する問題でございますので、様々な御要望をしっかりと検討してまいりたいなというふうに思っております。
 今御指摘のアレルギー、考えられるものを全て表示したとしても、さらにまたそれ以外のものがあったり、また中食、外食については意図せぬ混入もありますが、意図せぬ混入もありますというふうに書いてもらった上で、それでもやはり記載をしていただくということが親にとっては願いであると思いますので、しっかりとその点を検討してまいりたいと思います。
○大門実紀史君 是非、今後の検討課題になっているものの中でも緊急性のあるのは速やかに検討を開始していただきたいということを申し上げて、私の質問を終わります。

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