国会質問

● ● ● ● 大門みきし Daimon Mikishi  ● ● ● ●


■2013年5月16日 財政金融委員会 カジノ解禁認めない 「多重債務者増に」
<赤旗記事>
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質問する大門実紀史議員=16日、参院財金委
カジノ解禁認めない
大門議員「多重債務者増に」
財政金融委員会


 日本共産党の大門実紀史参院議員は16日の参院財政金融委員会で、刑法185条で禁じられている賭博(カジノ)の解禁について取り上げ、多重債務者を増やすことになり認められないとのべました。

 カジノをめぐっては、超党派国会議員の「国際観光産業振興議員連盟」(通称・カジノ議連)が合法化をねらう動きを強め、橋下徹大阪市長も誘致に向けた法整備を安倍晋三首相に要望しています。

 大門氏は、解禁された韓国では、カジノ周辺でマフィアや売春行為、ヤミ金がはびこり、多重債務者の増加が報告されていることを紹介。政府の多重債務者対策本部の調査で、多重債務の原因の2番目にギャンブル依存症があげられていることを指摘し、「カジノ解禁について金融庁は、明確に慎重であるべきだ」とただしました。

 麻生太郎金融担当兼財務相は「多重債務と、指摘のあった問題とは十分考えてやらねばならない」と答弁しました。

 大門氏は、カジノ議連の最高顧問に麻生金融担当相が就任していることをあげ、「金融担当大臣がカジノ議連の最高顧問であることはそぐわない」と指摘。麻生金融担当相は「検討させていただきます」とのべました。

≪議事録≫
○大門実紀史君 大門でございます。
 麻生大臣は本当に、予算委員会、大変お疲れさまでございました。予算委員会の答弁をお聞きしておりましても、アベノミクスというのはやっぱり新自由主義的な、あるいはマネタリズムのちょっと冷たい印象を大変受けましたけれども、麻生大臣の答弁といいますかアソウミクスといいますか、大変人間の体温を感じて、違いをちょっと感じてきたところでございます。
 実は今日、先ほどまで自民党の西田先生と一緒にテレビ番組の収録に行っていまして、東京MXテレビの「西部邁ゼミナール」というやつなんですけれども、麻生さんの話になりまして、今度はアソウミクスをテーマに番組をやったらどうかというのを私の方からも推薦をしておきましたけれども。是非、今のあの流れだけじゃない、ちょっと温かみのあるところをいつも御配慮いただければというふうに思います。
 今日はこの万博法案ですけれども、我が党は賛成でございますし、せっかく質問を用意したんですけれども、全て尾立先生と広野先生がやられましたので、大阪関連ということで少し違う問題をやらせてもらいたいと思います。
 資料をお配りいたしましたけれど、大阪で今、この万博の跡地が直接かかわるかどうかはちょっと見えません。ひょっとしたら将来かかわるかも分かりませんが、浮上しているのがカジノ問題でございます。
 金融行政の立場から質問したいと思いますけれど、資料に、そもそも論なんですけれど、なぜ今、まあカジノとは賭博のことです、賭博場のことでございますが、なぜ禁止されているのかと。刑法百八十五条ですね。これだけ見るとよく分からないんですけれど、下の方に、禁止している、禁じられている理由を、これは実は最高裁判決に基づいて法務省が答弁しているんですけれども、要するに、賭博行為というのは、勤労その他の正当な理由によらず、単なる偶然の事情によって財物を獲得しようと他人と相争うものだということと、射幸心を助長して、勤労の美風を害する副次的な犯罪を誘発すると、国民経済の機能にも重大な損害を与えると、マイナスだということでございます。で、社会風俗を害する行為だから禁止しているということが今の禁止されている理由です。
 犯罪を誘発して社会風俗を害するということなんですけれども、大阪の橋下さんは、今話題になっておりますけれど、競馬、競輪だって今やってんじゃないか、何で悪いんだというようなことをおっしゃっていますが、弁護士さんとしては非常に不見識な話でございまして、昭和二十五年にもう最高裁の判決で、どう違うのかと、競輪、競馬をやっているからといって賭博を認めるということにならないんだというようなもう最高裁判決があるわけですけれども、そんなことを今一生懸命、競輪、競馬やっているからいいじゃないかとおっしゃっていますが、大間違いでございます。
 要するに何が起こるかなんですけど、近いところで韓国を見てもらえば分かるんですけれども、韓国で賭博場が解禁されて何が起こったかと。これはやっぱりきちっと勉強すべきだし学ぶべきだと思うんですけれども、簡単に言いますとそんなきれい事ではありません。経済が活性化するなんて言ったって、要するに人の金を巻き上げるだけの話でございますし、暴力団、マフィアが入りますし、売春組織が張り巡らされますし、多重債務者が増えますし、犯罪が増えて、やみ金がはびこっております。これはいろんな集会でちゃんと報告されいろいろ知らされているはずなんですけれど、余りそういうことを抜きに、賭博場、ギャンブルの問題が今、国会でも議論されております。
 金融行政の立場からなんですけれど、金融行政なんですけれども、この二〇〇六年の貸金業法改正のときに、金融庁も頑張って貸金業法が改正されました。その後、やっぱり根本的に多重債務者をなくすべきだと、なくす対策をしなきゃいけないということになったんですね。内閣に多重債務者対策本部ができて、今、麻生大臣がその本部長でございますけれど、多重債務をなくさなければならないと。
 多重債務の原因は、一つは生活困窮があります。二番目の理由はやっぱりギャンブル依存症なんですよね。今でいえばパチンコです。ですから、多重債務をなくすためにはギャンブルを何とかしなきゃいけないというのが金融庁の今の立場になってきているわけですね。
 こういう中で、この賭博場、ギャンブル解禁の話が、カジノ解禁の話がずっと出てきておりますけれど、私はこの金融庁の立場からいくと、やみ金をはびこらせる、そして、なおかつ多重債務者を増やしてしまうこのカジノ解禁には、金融庁の立場としては明確に慎重であるべきだと思いますが、大臣、いかがでしょうか。
○国務大臣(麻生太郎君) 金融庁の担当いたします大臣の立場としては、関係省庁、主に警察庁とか、厚生労働省の生活保護等々を含めて多重債務になっているところありますので、連携の上にこの問題に対して様々な取組をさせていただいております、事実。引き続き、この多重債務にかかわります問題につきましては今後とも私どもとしてはやっていかなければならぬと思っております。
 カジノの導入につきましては、これはもう民主党が、たしかあれは鳩山さんだったかな、が会長になっていろいろ長いことやっておられたと思いますし、自民党の方でもやらせていただいて、今あれ誰がやっているんだ、ちょっと忘れましたけど、これは前々からございます。
 事実、流れとしてアメリカも、昔は、私が学生のころはもうラスベガスだけでしたけど、今はもう御存じのように四十、五十州で三十幾つまで行ったと思いますけど、それぐらいの州でこれかなり始まっておりますので、いろんな意味で昔とは随分違ったイメージにはなっていると思いますけれども、この多重債務の問題とか今御指摘になった問題等々は十分に考えた上でやらねばならぬということだと思っております。
○大門実紀史君 私も最初から単にギャンブル反対とかいうことでこの問題取り組んでいるのではなくて、サラ金問題、貸金業法から入っていって、多重債務に入ってパチンコになって、それでこのカジノの話に取り組んできているわけでございます。
 去年、野田政権のときに被災地にカジノをつくろうという話があって、とんでもないということで、これテレビの前で質問して、民主党の古賀一成さんが、復興特の、しかも委員長が中心でやっているから、テレビの前でやったら、もう一応頓挫して今話はなくなりましたけれども、また大阪を中心にこのカジノの問題が出てきておりますし、四月の二十四日に国会内で、カジノ議連というんですけれども、国際観光何とかかんとかの、IR議連ですか、開かれて、またやろうということになっております。どういうわけか私にまで入会案内が来ましたけれども。何か議員は四十人ぐらいで、業界関係がほとんどだったみたいですけれども。
 この議員連盟の方々も、名前を出している方も本当にカジノのことよく御存じなくて、いかにひどいことが韓国で起きているかとか、ただ経済活性化するんじゃないかとか、リゾート開発とか観光施設ということで名前を連ねている方も多いと思うんですけれども、実際非常に深刻な事態を招いているということは余り御存じないかと思うんですよね。そういうこと知ってもらえれば、一部の、中心で動いている議員さんは、私全部調べてありますけど、全部、パチスロメーカーとか、石原さんもそうでしたけれども、そういう業界からお金もらっている方ですね。そういう方が中心になっていて、そうじゃない人たちは経済活性化ならいいんじゃないかという程度で参加しておられる方もおられるんで、よく勉強してもらえれば、余りこんな人の金巻き上げるようなことで経済の活性化というのは望ましいことじゃないと分かってもらえると思うんですよね。
 実はそのIR議連の最高顧問に安倍総理と麻生さんのお名前があるわけですね。恐らくその議連のメンバーは、首相経験者を名前貸してもらって入れておけば格が上がるからということで名前貸してもらって載っけたんじゃないか、今までの議連もそうでしたからね、と思うんです。ですから、麻生さんも恐らく、ちょっと名前貸してくれと言ったら、いいよという感じで載っけられたんだと、私はそう思っているんですけれども、やっぱり金融担当大臣ということになりますと、議連の最高顧問というのは私はそぐわないんじゃないかと思うんですよね。いかがですか。
○国務大臣(麻生太郎君) ちょっと正直、今、最高顧問……(発言する者あり)ああそう。検討させていただきます。
○大門実紀史君 この問題はなかなか大きな問題になると思うので、今日はこれで終わりますけれども、引き続き重大な問題を含んでいるということで指摘をしていきたいというふうに思います。
 ありがとうございました。

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