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○大門実紀史君 大門でございます。 まず、瓦れきの撤去についてお聞きをいたします。 環境大臣でもございますので松本さんに伺いたいと思いますけれども、前回もちょっと取り上げました、現地に行って、瓦れきがなかなか片付かないのは、要するに現地は、国の負担なのか、自治体が負担するのか、個人負担なのか、まだよく分からない部分があってなかなか手が付けられないと。 この問題、環境省は非常に頑張って、環境省の災害廃棄物処理事業、これは国の負担でやるということでございますから、この対象になるかならないかということがはっきりしないということでいろいろ手間取っていたんですけれども、環境省の事務方が、これ実施要綱が非常に時間がちょっと掛かるので、QアンドAという形で、やれるものはどんどんQアンドAで知らせていくという形で事務方頑張っていただいております。 昨日の時点で残っているのは、先ほどもちょっとありましたけれども、家屋の倒壊とかなんですが、既にもう、待っていられないんで自分で自費で撤去した場合どうなるかということでございまして、これ仙台市なんかは、それはもう自己負担じゃないかとか、あるいは財務省がうんと言っていないんだとか、そういう話がいろいろ流れていたんですけれども。 そこで私、昨日の財政金融委員会で野田財務大臣に確認したら、心外だと、財務省は出さないなんて言っていないと。環境省が実施事業としてやるということを決めれば、後から国が出すんだということを財務大臣がおっしゃいました。それを夕方、環境省の事務方に伝えました。 そうしたら、自分で処理した場合でも国が費用を出すというふうなことをQアンドAで出しますということで昨日の夜、なりましたけれども、その後どうなったかちょっと教えてもらえますか。 ○国務大臣(松本龍君) 委員御指摘のように、様々な地域でいろんな形態の被害が出ております。家から出れないというときには誰かに頼んでも除去しないといけないという状況がありますので、今先生も御指摘になられたように、個人が災害廃棄物を撤去した場合でも、被災市町村が必要と判断した場合など一定のものについては補助対象とし得る旨のQアンドAを本日、自治体に発出したところであります。 ○大門実紀史君 ありがとうございます。速やかな対応をしていただきました。 したがって、先ほどの若林さんが言われた、倒壊した家屋のは自分で撤去しても自治体が撤去してくれても、もう出るということに今日の朝なっているわけですから、先ほど検討しますという答弁、違うんじゃないかと、もうやれるんだということをやっぱり答弁してあげなきゃいけないんじゃないかと、私が代わりに言うのもなんですけれども、と思いますので、きちっとしたやっぱり答弁をして、早く議員にも何ができるかというのを知らせてほしいなというふうに思います。 もう一つは、資料をお配りいたしましたけれども、「水産業復旧・復興の基本的な方向」という農水省の資料でございますけれども、これは誰が作ったんでしょうか。 ○副大臣(筒井信隆君) 農水省の方で作りました。 ○大門実紀史君 いや、農水省の誰が作ったんですか、具体的には。事務方ですか。 ○副大臣(筒井信隆君) 政務三役と協議をしながら、事務方の方で具体的には作りました。 ○大門実紀史君 これは基本方向となっていますけれども、地元の漁協などの意見を聞いて作ったんですか。 ○副大臣(筒井信隆君) 漁協等々、個別的には聞いておりますが、しかし、これを、今の質問の趣旨は、実行する際にはきちんと地元の人たちの、住民の人たちの意見を聞かなければいけないという趣旨だろうと思いますが、それはこれから聞かなければいけない手続だと思っています。しかし、その意見を聞く際にも、一応の総合的な案みたいなものがなければいけませんから、現段階ではその意見を聞く前の段階の案、素案ということで理解をしていただきたいと思います。 ○大門実紀史君 いや、そうじゃなくて、基本的な方向と書いてあるわけですね。意見聞く場合、こんな基本的な方向なんて書きませんよ、書きませんよね。あなたそう言われるかも分からないけど、昨日事務方に聞いたら、これはもう事務方だけでいざというときのために作ったんだというふうな話があったんですけどね。ただ、もう流れちゃっているんですね。現地の方、新聞にも出ていますから、地元紙には。 例えば、この左の下にあります漁港の機能分担、漁村の再編とありますけど、これは何を意味しているんですか、これ。 ○副大臣(筒井信隆君) 今、例えば漁港にしても大小いろんな漁港があるわけでございまして、それらの大小いろんな漁港をそのまま再建するのか、あるいはそのうちの幾つかを選んでそして再建するのか、いろんな意見が漁業者からも出てきておりまして、それらのことを検討、そのこと自体も検討していかなければいけないという、こういう趣旨でございます。 ○大門実紀史君 私、先日、気仙沼、石巻で漁協とか商工会議所の方と懇談しましたけれども、そこで出たのは、それぞれの漁港とか町にはそれぞれの歴史と役割分担と、水揚げするものも違いますし、いろいろな独自性があると。それが港が、漁港が壊滅的打撃が多いわけですけれども、したからといって、何かこの漁村の再編とか漁港の役割分担をこうするとか、先にそんな話が出るのは大変心外だと。要するに、なくなったから、がらがらぽんでいろいろ変えていけばいいんじゃないかというふうな話が出ているのは大変お怒りになっておりましたから、本当に漁協の話聞いたのかなと思いますけれども。 申し上げたいのは、既に被災地とか漁港、石巻なんかは復興会議というのをつくっておりますし、漁協を中心に、それぞれの地元でいろんな市民レベルの、あるいは住民レベル、業界レベルの復興に向けたいろんな考える会議等がスタートしているわけですね。是非そういうところの話を聞いてから、そういうのも聞かずに、聞く前に一応の案だみたいのを出すのは良くないですよ。もう流れちゃっているし。こういうのは、だから順番が逆じゃないかと。聞いてから絵にかきなさいよ。 ○副大臣(筒井信隆君) 全く聞いていないみたいな今質問ですが、聞いているわけで、それぞれ、ただいろんな意見があるんですよ。漁港をそのまま再建したいという人ももちろんいるだろうし、いや、そのままではなくて、先ほど申し上げたように幾つかの漁港機能分担をはっきりさせて再建をしたい、そういう意見もあるわけですよ。 それらの中で、今事務方の方で考える一つの方向性、選択肢として示しながら、それを議論のたたき台に付していく、この作業自体は必要なわけで、これを、もう決まったことだからそのままやるというなら先生がおっしゃるとおり間違いでしょうが、そういうものではない、このことを理解していただきたいと思います。 ○大門実紀史君 違うんですよ。昨日、私、事務方に聞いたら、全然聞いていないと。まず事務方だけで既にある事業をイメージ作るためにはめ込んだだけだと。あなたの言っていること違うんだ、事務方が言っているの、聞いていないと。 だって、おかしいでしょう、これ。何で、地元の意見でこんなの出たんですか、高層住宅とか。この風力発電は何でこんなところにあるんですか、港際に。こんなの津波来たら停電しちゃうじゃないですか。普通は丘の上でしょう、風力発電。 だから、事務方、うそ言っちゃ駄目ですよ。それじゃ、事務方呼びなさいよ、そんなこと言うんだったら。聞いていないと言ったんだから。どっちなんだよ。 ○副大臣(筒井信隆君) うそをどこが言っていますか、私が。 ○大門実紀史君 そうじゃないか。事務方が作ったって言ってるんだから。 ○副大臣(筒井信隆君) 何を言っているんですか。石巻とかなんかにも各政務三役も行って、それでいろんな意見はそれぞれ個別に聞いているんですよ。その中で一つの選択肢として出したんですよ。 ○大門実紀史君 じゃ、事務方がうそ言ったんだよ。 ○副大臣(筒井信隆君) 事務方がどう言ったか知りませんが…… ○大門実紀史君 あなたの官庁じゃないか。 ○副大臣(筒井信隆君) いやいや、こういうことは政務三役を含めて今農水省の中で議論しているわけですよ。だから、私は先ほど言ったように答えたんです。うそでは全くありませんよ、撤回してください、それは。 ○大門実紀史君 いや、しません。 ○副大臣(筒井信隆君) それと、風力発電のことを今笑われましたが、何で笑うんですか。 ○大門実紀史君 こんな場所にあるからだよ。 ○副大臣(筒井信隆君) いや、その風力発電をどこの場所にどういうふうに造るか、それもこれから検討していかなきゃいかぬ問題ですよ。 ○大門実紀史君 事務方が私にうそ言ったのは事実です。あなたが言った、それぞれの漁協の意見を聞いて作ったと言われるんだったら、私質問しませんよ。事務方はそうじゃないと、事務方だけで十数人で作ったんだと。しかも、総理が言われたあのエコタウンとかなんかとも関係ないと、事務方だけで作ったんですと言われるから、それはまずいですよと、漁協の意見をちゃんと聞いてやるべきですよということで今日取り上げているわけですよ。違うんだったら、じゃ事務方とやってください、私に言わないで。何言っているんだ。 それで、申し上げたいのは、要するに阪神・淡路のときにこういう形で行われて、相当の後で住民からの反発が起きたわけです。つまり、国が先に線を引いて、もちろん県も絡みましたけれども、住民の意見とか地元のいろんな商工団体とかの意見を聞かずに線を引いてインフラをやっちゃって、後で住民から何でこんな町づくりになったんだということで相当反発が出たというのは御承知されていると思いますけれども、そうならないように、こういうものを作るときは、基本方向なんてこんなタイトルもおかしいし、あなたおっしゃるようだったらね、基本方向って、書いてあるじゃないか、基本方向って。 しかも、菅さんが四月一日の記者会見で、何ですかね、内閣参与で文芸評論家の松本健一さんですか、あの方のアイデアをそのまま復興の基本、まさにこの絵にあるようなことをぺらぺら先にしゃべられたんですよ。あれも相当反発を地元では受けているわけです。勝手にエコタウンとか漁村の再編だとか、意見も聞く前からああいうことを言われることは非常に地元は反発を感じて怒りの声が上がっております。聞いてきております。漁協の親分、あなた会ったと言うんだったら、私も会ったんですよ、漁協の親分に。言われて、こう取り上げているわけでしょう。誰に聞いたんですか、あなた。 それで、申し上げたいことは、こういうやり方ではなくて、復興プランというのはあくまで地元中心に、地元の県とか地元の業界団体とかそういう方々の既に会議がスタートしているわけだから、そういう意見をよく聞いて、むしろそういう方々に任せちゃっていいと思うんですよ。一番知っているわけだから。国がこんな変な線をかくんじゃなくて。そういう形でやるべきだということを申し上げたいだけなんです。何言っているんだ、あなた。 ○副大臣(筒井信隆君) 選択肢、いろんな検討を農水省内部でもしている。しかし、これを最終的に決定するのは、その地域の住民ですよ。それで、その住民の人たちの意見を正式に聞いて作ったものではないことは確かなんです、先ほども言いましたように。ただ、個々にいろんな意見の中で、農水省が内部的に検討したものとして一つの選択肢として示したということです。 ただ、先生が言われるように、最終的な決定は、住民、地方自治体、ここで決定、同意がない限りはこういうことができるはずがないです。それはやることははっきりしています。 ○大門実紀史君 もう防災大臣に伺います。 要するに、国の復興会議がスタートということでございますけれども、これも結局、こういう聞いた聞いたと言いながら、私はやっぱり阪神・淡路のときのことがあるから本当によく考えてもらいたいと思うんですけれども、聞いた聞いたと言いながら、やっぱり国が作ったプランで、復興をどうしても画一的な、一律的なものになりがちですから、あれだけの町があって、三陸の町があって、やっぱり地元主体で案を作ってもらわないといけない。 あの復興会議というのは、結局、事務方が何か有識者を集めて議論してもらったり、知事の意見は聞いたことにして、結局こういう何か絵を描いたものをやるおそれがありますので、そういうことのないように、やっぱり町とか県主体の復興会議、ここに依拠するぐらいのつもりでこの復興プランを考えてほしいと思いますが、いかがですか。 ○国務大臣(松本龍君) 通告がありませんので、阪神・淡路のときの教訓を申し上げれば、一か月後に被災市街地復興特別措置法という法律ができて、まさに区画整理を国がちゃんとやろうという法律でありました。今おっしゃるとおり、地元の人たちが何を望んでいるか、そして伝統や文化や地場産業等々ありますから、やっぱり地元の人たちが何を考えているか、そしてどういう町づくりに住民が合意するかというところが一番大事でありまして、そこから全ての町づくりはスタートをするんだろうというふうに思います。 被災の仕方も違いますし、いろんな意味で、地元の人たちがどういう町を望んでいくかということをしっかり意見を集約をしていくことが復興の第一のスタートだろうというふうに思っております。 ○大門実紀史君 まあそういうことで申し上げたわけですけれども。 ちょっとあなたに注意しておきますけれどもね、事務方に言ってください。勝手に自分の考えでここでしゃべるんじゃなくて、あなたは答弁書も何もなしでしゃべっているじゃないか。事務方の言っているのと違うんだよ、あなた。こういうことやっちゃ駄目ですよ、国会の審議で。事務方とよく打合せしてから答弁してくださいよ。 ○副大臣(筒井信隆君) 委員長。 ○大門実紀史君 いいよもう、あなた。何やっているんだ。 ○副大臣(筒井信隆君) 何を言っているんだ。 ○大門実紀史君 何を、あなたこそ何だ、本当に。 ○副大臣(筒井信隆君) 今の言い方、僕黙って…… ○委員長(ツルネンマルテイ君) 委員長の指名を受けてから御発言お願いします。 ○大門実紀史君 もう終わります。いいです。 | |||||
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